夏の夜を楽しんで―。白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)は19日まで、夏休み期間限定の特別プログラムとして、伝統の歌や踊りを披露する「ポロトコタンの夜」や神に祈る儀式「イノミ」の特別公演を土曜の夜に繰り広げている。11~13日には小学生以下の子どもを対象としたイベント「キッズデイ」も実施する。
期間限定イベントは5日に始めた。「ポロトコタンの夜」は、旧アイヌ民族博物館が実施していた夏恒例プログラム。昨夏、ウポポイで復活させ、12、19日は午後5時半から伝統的コタン前の屋外ステージで歌や踊りを公開する。「イノミ」の特別公演は12、19日の午後4時半から約30分間、体験交流ホールで行う。
このほか、白老に伝承されているイヨマンテリムセ(熊送りの踊り)をスタッフらと一緒に踊れる「ウトゥラノリムセアンロ!(一緒に踊りましょう)」を、伝統的コタン前の屋外ステージで11日午前10時半と午後3時半に実施する。伝統歌「ウポポ」を学ぶ芸能体験やムックリ(口琴)制作体験、アイヌ語学習プログラムなども展開する。
キッズデイには、カードを使って楽しくアイヌ語を学べる遊びなどを用意。12日には午前11時と午後2時の計2回、体験学習館3号館でウポポイのPRキャラクター「トゥレッポん」の生みの親、絵本作家のそらさんを迎え、アイヌの暮らしを紹介する紙芝居やトゥレッポんやスタッフと一緒に体を動かし、歌いながらアイヌの言葉で遊ぶ。
いずれも参加無料で予約不要。ただし高校生以上は入場料が必要。
問い合わせはウポポイ運営本部 電話0144(82)3914。