サビキでサバ狙う 一本防波堤で 親子釣り教室

  • 釣り
  • 2023年8月3日
サバを釣り上げて喜ぶ参加者
サバを釣り上げて喜ぶ参加者
25人の親子らが釣りを楽しんだ
25人の親子らが釣りを楽しんだ

  日本釣振興会北海道地区支部主催の「2023夏休み親子釣り教室」が7月29日、苫小牧港・東港の有料釣り施設、一本防波堤(内防波堤)で開かれた。札幌や苫小牧市内などから8組の親子ら25人が参加。主催者が用意したサビキ仕掛けを使ってサバなどを狙った。

   施設を管理運営する苫小牧港釣り文化振興協会が協力した。釣り教室は昨年、一本防波堤の有料開放が実現したことを機に日釣振道地区支部が始めた。釣りの楽しさやマナーを学んでもらうとともに、親子の交流と夏休みの思い出づくりにしてもらうのが狙い。今回も小学生から高校生の親子、3世代で参加した家族も見られた。

   ターゲットはサバがメイン。主催者は、事前に釣り場一帯にまき餌をするなど下準備も行っていたが、この日は南東の風が5メートル前後で、防波堤には正面から強い風が吹くあいにくの条件。サバの群れの寄りは薄く、クーラーボックスが満杯になった昨年と違ってポツポツ釣れる程度。大漁とならなかった分、時折釣れた魚にひときわ大きな歓声が上がった。

   そんな厳しい状況にあって25センチのサバを自力で釣り上げたのが、札幌市清田区から来た稲垣杜倭君(7)。父親の故郷の小樽市などで何度も釣りをしている釣り好きで、「やれば大体魚は釣れる」と胸を張るほど。この日もきっちり結果を出して”釣りキッズ”の本領を発揮した。

   父親の貴一さん(36)は「私がボウズの時でもこの子は何かしら釣る。”持って”いるのかも。釣れても釣れなくても本人が楽しそうなのが一番うれしい」と目を細める。杜倭君の釣り好きは、初めてさおを持った釣り堀での成功体験がきっかけとか。「魚を釣った時の感激が、釣りの楽しみ」と話し、昼食もそこそこに辛抱強くさおを振っていた。

   苫小牧港は、国土交通省が推進している道内唯一の「釣り文化振興促進モデル港」。指定を受けたことで、人の立ち入りを規制していた防波堤の有料開放が可能になった。安全設備や救助艇が整備され、開放日は監視スタッフが常駐する。

   有料開放は4~10月の土日曜・祝日。時間、料金など詳細はホームページ(https://ippon-b.com/)などで。

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