白老町教育委員会は27日、小学生とその保護者らを対象に、町内全小中学校の給食を作るしらおい食育防災センター(パクパクしらおい)の探検ツアーを行った。47人の参加者は、普段立ち入ることのできない調理室をくまなく見て回り、総菜や汁物を作る巨大な釜で給食作りを模擬体験した。
学校が夏休みで給食を作っていないため、調理の様子を撮影したビデオを鑑賞。その後は精米器や冷凍室などを備えた施設内を見学した。大釜の体験では、カラーボールを具材に見立て、児童らが大きなしゃもじを力いっぱい動かした。
同施設の小川智子センター長は「給食を作る人の顔を思い出し、一口でも多く食べてもらえたら」と語り掛けた。母、姉と3人で参加した白老小3年の山口詩乃さん(8)は「給食が作られていく様子が分かってうれしかった。これからも残さずに食べたい」と満面の笑みを浮かべていた。
パクパク探検ツアーは、学校給食や給食を作る人への理解を深めようと、2016年度から夏休みに実施している。20、21年度はコロナ禍で中止し、22年度から実際の調理体験を模擬体験に代えて行っている。