室蘭海上保安部は25日、白老町の虎杖小学校(関東英政校長)に海上保安庁で最高位に当たる長官表彰を伝達した。17日の「海の日」にちなむ表彰で、1998年から四半世紀にわたりアヨロ海岸の清掃美化に励んできたことが評価された。
伝達式には児童33人が出席。同海保の平山仁志部長が、児童会長で6年生の湯浅花さん(11)に表彰状、同副会長で5年生の津幡龍志君(11)に副賞の盾、4年生の本間凜さん(9)に記念品の人形をそれぞれ手渡した。
平山部長は「表彰は皆さんの先輩方の思いを引き継がれた結果。これからもきれいな海を保ち、自慢の海岸を守って」とたたえた。湯浅さんは「これからも活動が続いていってほしい」と話し、関東校長は「今まで活動してきた子どもたち全員が表彰されたと受け止めている。地域全体で頂いたようなもの」と語った。
同校は、子どもたちに郷土の環境を守る大切さを学んでもらおうと、町環境町民会議のメンバーらと共に毎年ごみ拾いを実施。今年も8月30日に通算25回目の清掃に取り組む予定。
式の後、海保職員が出前講座を行い、日ごろの業務内容を紹介したり、海洋環境を守るためのクイズを出したりした。子どもたちはマイクロプラスチックが生態系に与える影響を知り、改めて海岸清掃の大切さを学んでいた。