むかわ町穂別博物館で23日、展示物の解説を聞き、収蔵庫なども見学できるイベント「恐竜デー2023」がスタートした。中高生のボランティアスタッフが展示解説ツアーを初めて担当し、来場者に館内を案内する。30日と8月6、20日にも予定している。
この日は札幌開成中等教育学校3年の山下明莉さん(14)がガイドを務め、カムイサウルス・ジャポニクス(通称むかわ竜)やモササウルス、アンモナイト、二枚貝など展示している化石やレプリカを紹介した。参加者は「むかわ竜を見て改めてすごいと感じた。(中学生のガイドは)一生懸命やっていて頑張っているなと思ったし、札幌からボランティアで参加していると聞いて感心した」と話していた。
山下さんは「好きなカムイサウルスやホベツアラキリュウが、穂別博物館ができた背景にあることなどを詳しく説明できた」と話す一方、「小学生の案内はしたことがあるが、大人は初めてで難しかった。声を大きくはっきりさせることと、質問にすぐに答えられなかったので次はもう少し勉強して臨みたい」と次回に備えていた。
ツアーは申し込み不要で、当日博物館で受け付ける。収蔵庫をはじめ普段立ち入ることができないバックヤードツアーや、町内在住の女性でつくる団体「RAYOCHI(ラヨチ)」が協力し、化石レプリカ作りなどを体験できるブースも設置している。