第40回むかわ町穂別流送まつり(同まつり実行委員会主催)が22、23の両日、穂別ふれあい公園で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大による中止などを経て4年ぶりの2日間開催。23日には、かつて造林が盛んだった頃の原木流送を模したメインイベント「全道人間流送競技大会」が行われた。一般、混合の各部門合わせて7チームが白熱のレースを繰り広げ、会場に詰め掛けた大勢の観客から歓声や拍手が送られた。
人間流送競技は、馬跳びのようにかがんで進行方向に連なる「馬」の人たちの背中を「船頭」がさおを使いながら渡ってゴールまでのタイムを競う。4年ぶりとなる今回は陸上200メートル(混合の部は100メートル)で行われ、一般の部はJAとまこまい広域青年部穂別支部が2分6秒92で優勝を飾った。
船頭を務めた石崎真平さん(24)は「声援が近く、先輩たちの熱いエールも頂いて力が入った。普段から農業を一緒にやっているし、みんなで一つの目標に向かうのはいい刺激になる」と声を弾ませた。2位には東千歳駐屯地のメンバーでつくる「レッドドラゴンウオーリアーズ」が入り、来年の雪辱を誓っていた。直径16センチの丸太を切り落とす「丸太切り競技大会」では現役のプロレスラーも参戦し、会場を盛り上げた。
初日は穂別小学校ホッピー音楽隊が全校児童70人でオープニングを飾り、器楽演奏で「青と夏」と校歌、合唱で「ありがとうの花」をそれぞれ披露して元気いっぱいの姿を来場者にアピールした。児童会長を務める6年の土田結愛さん(12)は「(小学生活で)最後だから楽しもうと思って臨んだ。うまくできたし、楽しめた」と笑顔を見せた。
このほか、前夜祭を締めくくる花火大会では約1000発が穂別の夜空に打ち上がり、来場者が美しい光景に酔いしれた。