白老町のウツナイ川上流部で、闇夜にヘイケボタルの淡い光が飛び交い、幻想的な光景が広がっている。21日は、水辺などで50匹ほどが光の明滅を繰り返していた。発生は今時期がピークで、場所や天候にもよるが8月上旬ごろまで楽しむことができそう。
町大町の自営業、相吉正亮さん(83)は、旧追分町でホタルの人工飼育を手掛けていた故遠藤武夫さんに感化され、40年ほど前に約5年ヘイケボタルの人工飼育や放流を行っていた。
同日夜は友人らと同川の上流部を訪ね、ホタルを観察。穏やかで美しい光の世界に表情をほころばせながら「とても懐かしい気持ちになる。これからも大事にしていきたい光景だ」と話した。
近くのキャンプ場を夫婦で利用していた新ひだか町の男性(26)も「ホタルの飼育活動に関わった方と貴重なものを見ることができて感激している。よい思い出ができた」と話していた。