ブラチスラバの旧市街 奥山(おくやま) 由(ゆい)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年7月22日

  欧州スロバキアの首都ブラチスラバにある旧市街散策が、この国の観光の一番の楽しみです。ウィーンからクルーズ船でドナウ川を1時間ちょっと下ると、ローマ時代に重要なとりでとして栄えたデヴィーン城跡が左手に見えてきます。

   さらに進むと、だいだい色の屋根をした白い壁が特徴的なブラチスラバ城が見えてきます。よく四角いテーブルをひっくり返したような形と言われています。この城は小高い丘の上に建っており、最寄りのバス停からは徒歩20分程度で到着します。緩やかな階段を登って城まで行くと、素晴らしい景色が一望できます。城内にはさまざまな展示品があり、見ていて飽きません。

   船はNovy Most(スロバキア語で新しい橋という意味)という大きな橋を少し過ぎた所に停泊します。この橋の中央上部にはUFO(未確認飛行物体)の形をしたレストラン兼展望台があり、そこからブラチスラバの360度の絶景パノラマを見ることができるので、お薦めスポットです。

   旧市街に入ると中世ヨーロッパのような石畳の美しい街並みに驚きます。街のあちらこちらにユニークな銅像もあり、散策していて飽きません。オープンテラスのレストランやカフェも並び、ゆったりと過ごすことができます。旧市街は小さい街なので、一日あれば十分に回ることができます。ヨーロッパ旅行に行くのであれば、寄ってみるのはいかがでしょうか。

   さて、この原稿を書きながら、私は来週にオランダで開催される国際会議の準備をしています。次回はオランダのお話になるかと思います。

  (苫小牧工業高等専門学校准教授)

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