むかわ町大原の法城寺で17日、イベントや飲食を楽しみながら防災について考える「HOJOフェス」が開催された。胆振東部地震からの復興や防災に関するブースのほか、ステージパフォーマンスも盛りだくさんで、子どもから大人まで大勢の人でにぎわった。
町民の有志でつくる同フェス実行委員会が主催し、町と町防災連携委員会などが後援した。
町や胆振東部消防組合消防署鵡川支署、NHKなどが防災ブースを構え、それぞれの箇所でスタンプを集めるとお菓子すくいに挑戦できる子ども向けの催しが人気を集めた。
鵡川中央小6年の丹羽叶君(11)は消防のブースで煙の部屋を体験し、「前が全然見えなかった。ストーブなど火のつけっ放しはよくないと改めて思った」と話した。町のブースでは園児や小学生が親と一緒に津波について学ぶ姿も見られ、「津波で簡単に流されてしまうことが分かった」と危機意識を高めていた。
災害支援イベントカーを活用したステージでは、子どもたちに非常用品の荷造りを体験してもらいながら、NHKアナウンサーが効率的な方法を伝授した。このほか、地元中高生の吹奏楽演奏や空手演舞、ダンスパフォーマンス、町内外のアーティストによる音楽ライブなどが繰り広げられた。
境内にはキッチンカーやテントも並び、オリジナルのピザやカレー、唐揚げ、ポテト、焼き鳥などを販売。自家焙煎コーヒーやかき氷、焼き芋アイスなども人気を集め、終盤には完売の案内を出すブースが相次いだ。