厚真町は、ふるさと納税のデジタル版カタログを作製した。2018年9月に発生した胆振東部地震から5年を迎えるに当たっての特集記事とともに、返礼品となる地元特産品などを一挙にまとめた全80ページの構成。町内外で用意、配布するチラシのQRコードを読み込むと見ることができる。
町の事業委託を受けるエーゼロ厚真が手掛けた。発災直後の状況から復旧・復興へ向かっていく過程について、町職員にインタビューした記事と写真を掲載。町内で事業にチャレンジする起業家への支援や基幹産業である農業経営者の育成、子どもの放課後プロジェクト、子育て支援―など七つのプロジェクトを掲げ、寄付金の使い道などをwebメディア「あつまのおと」も使いながら紹介している。
また、返礼品を細かく網羅し、それぞれの商品からふるさと納税の各種サイトへ直接進むこともできるようにした。
チラシは町役場や町内飲食店など一部事業所で配布。5月下旬に町内で開催された北海道植樹祭で参加者に配布したほか、18日までどさんこプラザ札幌店で開催中の「あつまフェア」など町内外のイベントでも配る計画だ。町ホームページからも閲覧できるという。
エーゼロの担当者は「町の紹介にも手軽に使える。厚真の特産品を知ってもらうとともに、チラシを手に取ってくれる方、目にする方を増やしていけるようカタログを有効に使いたい」と話している。