手芸・工芸 手工芸連盟 手作りの魅力4人で伝える

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  • 2023年7月13日

  手芸、工芸の講師など4人で構成する手工芸連盟は「想像したオンリーワンの作品を、自分の手で具現化することの楽しさ」を伝える。その魅力をより多くの人に知ってもらいたい―と教室やワークショップを展開するほか、毎年開催される市民文化祭で作品を披露している。

   代表の本江松美さん(68)は退職後、木工製作に取り組み始めた。作品は古民家や城といった建造物、実用的な時計、小物入れなど幅広い。主に譲り受けた廃材を材料に、自宅の車庫を改造した作業場で日々作品を生み出している。

   日本籐(とう)工芸協会講師の白岩美知子さん(73)は、バッグやアクセサリーを製作する教室を開講。籐は東南アジアのジャングルなどに自生するヤシ科の植物で、製作には表面の部分をむいた「丸芯」、アケビのつるなどを使用する。涼やかでカジュアルなイメージに仕上がることから、若い女性にも人気だ。

   全国に教室を展開するトウペディップアート協会の認定講師、佐藤静子さん(79)は、ワイヤと合成樹脂のディップ液を使って作るフラワーアート「アメリカンフラワー」を指導する。作品は透明感があり「手の感覚で形作るため、完成品は個性にあふれ、観賞用としても長く楽しむことができる」と語る。

   佐々木範子さん(73)は市内表町の北星ビルでグラスアート教室「あとりえ色∞いろ」を主宰。グラスアートは、鉛のリード線をはんだで接着し、カラーフィルムで色を出す。ステンドグラスのような高級感もあり、「作業に夢中になれるし、作品を眺めていると気持ちが落ち着く」とほほ笑む。

   お断り 「まちのクリエイター」はいったん休載し、秋以降に再開します。

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