斉藤鉄夫国土交通相は12日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を訪れ、中核施設の国立アイヌ民族博物館を視察したほかポロチセ(大きな家)で若手職員と交流した。斉藤国交相は「アイヌ文化とともに生きていくことを国民全体で決意する象徴の空間。(年間)入場者100万人を目指し、全力を挙げて支援したい」と述べ、誘客を強化する考えを示した。
博物館では、イタオマチプ(板つづり舟)や、イヨマンテ(熊の魂送りの儀式)でヒグマをつなぐくいなどの民具を見学。ポロチセではルウンペ(木綿衣)を着て若手職員らとの記念撮影に応じ、アイヌ民族文化財団文化振興部体験教育課の八幡一巌主査(44)は「今後もアイヌ文化の伝承と普及、発信に努めたい」と話した。
その後、民族の遺骨が安置されている国の慰霊施設も視察した。