白老町の竹浦中央子ども会(岩﨑和典会長)は9日、地引き網体験を国道36号線沿いのバス停「東竹浦」(町竹浦)の前浜で行った。地元漁師が協力し、子どもから高齢者まで約100人が同じ網を引いて交流を深めた。
毎年この時期の恒例行事。コロナ禍や高波などの影響で、2019年以来4年ぶりに実施した。
地域から幅広い年代の住民が参加し、いぶり中央漁業協同組合白老支所などの協力で網を掛け、砂浜で一斉に網を引き上げた。声を掛け合い、ロープをたぐり寄せ、波打ち際から網に掛かった魚が顔を出すと、収穫を喜び大きな歓声を上げた。砂浜に上げた網には、マツカワガレイやウグイ、サバなどが掛かり、子どもらの持ち帰り用にした。
体験後は、かに汁と飲み物が振る舞われ、住民は汗を拭いながら爽快な笑みを浮かべていた。
岩崎会長は「住民の交流を深めるとともに、地域ぐるみで子どもたちに貴重な夏の思い出をつくってあげられたらうれしい」と話していた。