ウポポイ開業3年祝う 華やかに記念式典伝統芸能を披露 白老

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  • 2023年7月8日
体験交流ホールで行われた開業3年記念式典

  アイヌ文化の復興と発展のナショナルセンターとして国が白老町に整備した民族共生象徴空間(ウポポイ)が、12日で開業3年を迎える。8日には記念式典が執り行われ、主催者や来賓が祝辞を述べたほか伝統芸能「イノミ」が上演され、華やかに節目を祝った。

   ウポポイ体験交流ホールで行われた式典には政府や民族関係者ら約120人が出席。開業からの3年を振り返る映像が流された後、主催者を代表して公益財団法人アイヌ民族文化財団の常本照樹理事長が「ウポポイがアイヌの方々にとって心のよりどころとなり、来場者が共生社会の大切さに思いを寄せる施設であり続けることを願う」とあいさつした。

   続いて北海道の鈴木直道知事は「国内外にアイヌ文化を理解していただくための取り組みを、これまで尽くしてきたことに敬意を表する」と述べ、白老町の大塩英男町長は「ウポポイが末長く多くの人に親しまれる施設となるよう望んでいる」と期待を寄せた。このほかアイヌ政策担当の岡田直樹沖縄・北方担当相や北海道アイヌ協会の大川勝理事長もそれぞれ祝辞を述べた。

   最後はウポポイ職員が、カムイ(神)に感謝の祈りをささげる儀礼イヨマンテの精神を軸に構成した芸能上演プログラム「イノミ」を披露し、出席者は厳かな伝統芸能に理解を深めた。

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