白老町の白老東高校(小川政博校長)の1年生53人は5日、白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館で6月に学習したことをまとめ、体育館で発表した。同資料館の友の会でボランティアガイドを務める会員5人を招き、施設での学習成果を伝えた。
同校が取り組む総合探究の授業の一環。
1年生は6月22、23両日、同資料館の友の会会員でボランティアガイドを務める2、3年生計4人の案内で展示解説を受け、まちの歴史や史跡誕生、仙台藩撤退のいきさつなどを学んだ。
後日、4人ほどのグループを14班つくり、元陣屋の構造や築かれた理由、また撤退のいきさつ、備頭(指揮官)を務めた三好監物―といった11のテーマから一つを選び、ガイドから学んだ内容をまとめた。各班とも約110センチ×80センチのシートに手書きし、画像データ化。タブレットを使って拡大、縮小しながらスクリーンに投影し、「白老に陣屋が造られたのは、地盤が固く、南北に流れる河川が敷地の東西にあり、天然の要害になったため」などと説明した。
終始耳を傾けた同資料館友の会の会長川西政幸さん(79)は「3年ほど生徒のまとめ発表を聞いてきたが、興味の幅の広がりや発表態度などが年々良くなっている。地元の若者たちを改めて頼もしく感じ、白老にとって貴重な存在だと思った」と話していた。