おせっかいと気遣い 川田(かわた) 幸香(さちか)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年7月4日

 私は、このコラムをコミュニティナースとして書かせていただいている。コミュニティナースとは「地域の中にいて、健康的なまちづくりをする医療人材」。活動場所は病院や介護事業所ではなく「住民のそば」だ。飲食店やガソリンスタンドなど、人はさまざまな場所で活動しているので、医療や介護が必要になる以前から、日常的に顔見知りの関係を築くことができる。

 医療人材とされているが、必ずしも医療福祉の専門資格が必要なわけではない。「健康」を支えるのは、必ずしも「医療」だけではないからだ。体に不調は無くとも、他者との交流が全く無く、本人が孤立を感じていれば、「健康」な状態とは言い難い。孤立を感じているその人に「たまにお茶でも一緒に飲まない?」と誘う近隣住民がいて、孤立感が軽減したとしたら、その人は「健康」に一役買ったことになるだろう。

 このお茶に誘う行為は「おせっかい」なのかもしれない。おせっかいという言葉に、あまり良い印象はないが、「気遣い」と言うと良い印象になる。おせっかいになるのでは?と不安に思う時は、独りよがりにならないよう、いったん相手の話に耳を傾けて状況や思いをくみ取り、それが相手に伝わった場合に、気遣いとして受け取ってもらえるように思う。

 医学的に「治療」をするのは医療だが、健康を「応援」することは、子どもから大人まで誰にでもできる。コミュニティナースの目指す「誰もが誰かの健康を応援する」姿がたくさん見られるまちに、苫小牧市がなるといいなと思っている。

 (コミュニティナース・苫小牧)

こんな記事も読まれています

    •          苫小牧民報創刊75周年記念講演             豊丘村制施行70周年記念講演 入場無料 三國清三シェフ 「70歳からの挑戦」   講師 三國 清三 氏 日時 6月7日(土) 令和7年 開演15時

    • 2025年7月22日
  • テストフリー広告

       苫小牧民報社創刊75周年記念講演会 入場無料  【講師】アルピニスト 野口 健氏  【演題】富士山から日本を変える  ~山から学んだ環境問題~  日時・会場・申込・問合せブロック  2025年(令和7年)8月9日(土)

    • 2025年7月18日PR
    テストフリー広告
  • テストフリー広告

       <!DOCTYPE html>  <html lang=”ja”>  <head>  <meta charset=”UTF-8″

    • 2025年7月18日PR
  • TEST
    • 2025年7月15日
  • TEST
    • 2025年6月26日
ニュースカレンダー

紙面ビューアー