むかわ町の鵡川中学校(阿部隆之校長)の1年生29人は6月30日、地元の自然や歴史、文化などについて学習する「むかわ学」の一環で穂別博物館を訪れた。穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)やクビナガリュウ「ホベツアラキリュウ」など展示された化石やレプリカを見学したほか、ミニレプリカ作りなどを体験。町が誇る貴重な地域資源について理解を深めた。
総合的な学習の時間で、同博物館の桜井和彦館長ら職員が講師を担当した。むかわ竜やホベツアラキリュウのほか、モササウルスやウミガメ、二枚貝イノセラムスなど施設内の展示物を見て回り、収蔵庫やクリーニング作業場など普段入ることのない場所にも足を踏み入れた。
桜井館長はむかわ竜とクビナガリュウの体のつくりの違いを解説しながら、「化石を調べることで、その時代や周りの環境などが分かってくる」と説明。高田桜太朗さん(12)は「恐竜が好きで博物館には結構来ているが、一つの化石からいろんなことが分かるので奥が深い。本州など、むかわ竜を知らない人にもっと知ってもらいたい」と話していた。
見学後は、石こうを使ってアンモナイトのミニレプリカ作りや発掘体験なども行った。