厚真町に初夏の到来を告げる伝統行事「あつま田舎まつり」(町田舎まつり運営実行委員会主催)が24、25両日、町内表町公園を会場に開かれた。両日とも天候に恵まれ、町内外から家族連れなどが来場。4年ぶりの田舎まつり音頭パレードをはじめ花火大会、歌謡ショーなど多彩な催しが行われ、盛況のうちに終了した。
初日の田舎まつり音頭パレードには、町内の企業や学校など16団体の約560人が色とりどりの浴衣や法被を着て参加。厚真中央通りを練り歩き、市街地ににぎわいと彩りをもたらした。町内在住の80代男性は「素晴らしかった。もう少し見たかった」と笑顔を見せ、拍手を送った。
このほか、ステージでは日本舞踊やキッズフラダンス、駒大苫小牧高校吹奏楽局によるマーチング、地元出身のシンガーソングライター小寺聖夏さんによるスペシャルライブなどを展開。前夜祭を締めくくる花火大会では約1000発がまちの夜空に打ち上げられ、集まった人たちが花火の大輪に酔いしれた。
2日目の本祭は、人気演歌歌手の香西かおりさんの歌謡ショーやキャラクターショーなど大人から子どもまで楽しめるイベントがあった。
また、会場では「あづまジンギスカン」を炭火で味わう名物「草原焼き」を楽しみながらビールで話を弾ませるグループや、かき氷を口にする子どもたちの姿が多く見られた。屋台もずらりと並び、厚真特産のハスカップを使用したスムージーの販売や町の公式キャラクター「あつまるくん」をかたどった「あつまる焼き」などの販売もあった。