厚真町と岩手県奥州市(旧前沢町)の姉妹都市締結40周年を記念した植樹が24日、厚真町京町のつたえり公園で行われた。両市町の首長らの手で、二つのまちのシンボルの木が植えられた。
両市町の姉妹都市の提携は、厚真町に旧前沢町から大勢の花嫁が訪れたことがきっかけとなって1983年に締結。祭りなどを通して交流を重ねており、今月上旬には厚真町の一団が奥州市で行われた前沢牛まつりに出向いている。
記念植樹は、厚真町の町の木のコブシと奥州市のサクラを1本ずつ同公園内に植栽。宮坂尚市朗町長と町議会の渡部孝樹議長、奥州市の倉成淳市長、市議会の菅原由和議長がスコップで土をかぶせ、じょうろで水掛けをした。
宮坂町長は「(締結する前からの)歴史があって今がある。今後もさらなる両市町の縁が深まり、永遠に続いていくことを祈っている」とあいさつ。倉成市長も「厚真町に来ることができてうれしく思う。木の根をつかむような強い絆を築き、幹が太くなるように友情を深めていきたい」と思いを新たにした。
25日にはあつま田舎まつりの会場となる表町公園のステージで記念式典があり、関係者による鏡開きが行われたほか、40周年を記念して製造した特別純米酒「かけ橋」が会場で振る舞われた。