シャドーボックスは、紙を切り貼りしたり、絵柄を移し取ったりして、絵や写真に立体感を出すデコパージュの技法の一つ。渡辺のり子さんは「初めて見た時、絵に高低差を持たせて表現する方法があるんだと感銘を受けた」とシャドーボックスに引かれた理由を語り、「苫小牧でも魅力を伝えたい」とほほ笑む。
全国に23教室を持つシャドーボックス・ラ・マーニの認定講師として月2回、主に花園町総合福祉会館で工作の教室を開いている。
作品は、同じ絵を5枚ほど用意し、各パーツを切り抜いてシリコンで重ね貼りし、立体感を出していく。カットの仕方や重ね方も自由なアレンジが可能で、年齢や性別を問わずに楽しむことができる。必要に応じてつや出しスプレーを掛け、額に入れて完成させる。
渡辺さんは「家事の合間や隙間時間など、自分のペースで取り組むことができる。作品は立体的なので、普通の絵より現実に近く見えるし、完成したときの達成感もひとしお」と語る。
体力を考えて今月、長年続けてきた北広島市の教室を閉めるが、代わりに自宅がある市内拓勇近辺で新たな教室を開くことも検討中だ。
メ モ
シャドーボックス歴は20年以上。57歳で認定講師の資格を取得し、60歳から市内で教室を開講。問い合わせは電話0144(57)8177。