厚真町の上厚真小学校(清水京子校長)でも20日、見守りと捜索の専用アプリを体験する認知症講座が開かれた。5、6年生25人が参加し、認知症への理解を深めた。
町で導入したアプリの普及を兼ねたイベントの一環。児童は5グループに分かれて端末アプリを使い、校内に点在する町の公式キャラクター「あつまるくん」のカードを行方不明者に見立てて捜索を模擬体験した。
認知症講座では、ソフトバンクグループが提供する人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が分かりやすく解説。時間や月日、場所、人が分からなくなったり、急に怒りっぽくなる、見えないものが見えたりするといった傾向を紹介しながら、「ただ、全てのことができなくなるわけではない。不安になっているので助けてあげて」と呼び掛けた。
5年の小向桜さん(11)は「認知症の人の症状や接し方を知ることができてよかった」と振り返り、「できないことを手助けしたり、目を見てゆっくり話してあげたりすることをやっていきたい」と話した。