むかわ町の鵡川中央小学校(荒木英弥校長)で13日、災害について考える「一日防災学校」が開かれた。NHKによる防災教室や全校一斉の避難訓練などを通して、児童約210人が津波や火災の恐ろしさを学び、いざという時の備えを身に付けた。
防災教室はNHK札幌放送局の防災士を講師に迎え、学級ごとに行われた。
4年生の授業では、同局の瀬川有希防災士がAR(拡張現実)を使った浸水体験や自社の映像を通して津波の驚異について説明。「津波は長さ数キロ~数百キロの規模と力が圧倒的に大きい。普通の波とは違い、水の塊が押し寄せてくるため、浸水が30センチほどで自由に歩けなくなる。来る前に逃げて」と呼び掛けた。
また、同局のアナウンサーもオンラインで「高さや到達時間はあくまで予想。実際はもっと早く来ることもある」と注意を促した。須藤剛臣君(9)は「津波は普通の波より高く、強いことが分かった。とにかく町に津波が来た時にはすぐに逃げるようにしたい」と話した。
5年生は防災カードを使いながら、災害時の避難場所や行動などを確認した。このほか、火災を想定して校舎の外に逃げる避難訓練や煙体験なども行われた。