初めまして。苫小牧工業高等専門学校の奥山由と申します。これから1年間、ゆのみの執筆を担当しますので、よろしくお願い致します。
読者の皆さまはご存じかと思いますが、高等専門学校は中学校卒業後に5年間かけて専門分野について学ぶ学校であり、苫小牧高専では五つの専門分野について学ぶことができます。
私は7年ほど前から苫小牧高専で電気電子の分野を教えながら、自身の専門として「プラズマ」についての研究をしています。皆さまはプラズマという言葉をどこかで耳にされたことはあるでしょうか。耳にしたことがあるとしても、どのようなものであるかご存じの方は少ないかと思います。私自身も雷やオーロラなどがプラズマの一種であるといった説明はできるものの未解明な部分が多く、生涯懸けて少しずつ解明していくものと感じています。
プラズマに関わる研究者は世界にも数多くおり、幸いにも私は学生の頃から特に欧州に行く機会がありました。ここ数年はコロナウィルス感染症の影響もあり、海外に行く機会は少なくなってしまいましたが、今年度からは国際会議などでいろいろな国に赴く予定です。本コラムでは、主にこれまで私の行った国の思い出について書いていきたいと思います。
私がこれまでに行った中で一番好きな国はスロバキアで、学生時代にはコメニウス大学に留学しておりました。首都ブラチスラバにある旧市街地と呼ばれるヨーロッパの古い街並みが残されているすてきな国ですが、次回はこの国について紹介したいと思います。
(苫小牧工業高等専門学校准教授)