むかわ町は、自治体の政策支援や教育・人材育成、地域活性化支援などを展開する青山社中(東京都港区)筆頭代表CEOの朝比奈一郎氏(50)を復興創生・共創アドバイザーに5日付で任命した。任期は来年3月末まで。朝比奈氏は「素晴らしい人的資源、地域資源を有機的につなげていくお手伝いができれば」と意気込みを語った。
朝比奈氏は経済産業省などを経て2010年11月に現在の会社を設立。これまで新潟、神奈川、群馬、奈良、埼玉、長野など県内の自治体のアドバイザーとして実績がある。総務省が実施する地域力創造アドバイザー制度を活用している。
5、6日の2日間で町内全域を視察し、「恐竜やシシャモといった際立つブランドがあるほか、農作物などいろんなものがそろっている。海も山も生かすことができるベーシックの強さがある」と町の魅力を評価。「住民も、周りを率いるのではなく、自分で走り出す力を持っている方が多い」と指摘し、「むかわ町の持つ力とポテンシャルにスパイスを与える役割を果たしたい」と抱負を述べた。
町は穂別地区で行う胆振東部地震からの復興拠点施設等整備を今後、鵡川地区でも進める計画で、同事業に朝比奈氏の助言を求めるほか、職員のスキルアップを図る取り組みなども検討する。竹中喜之町長は「鵡川地区をどうしていくか、基本的な方針を導くために知見や経験を生かしてもらえたら」と期待を寄せた。