厚真町観光協会(池川徹会長)は26日、町商工会会議室で2023年度総会を開き、昨年度事業報告や収支決算、今年度事業計画案および収支予算案など議案3件を承認した。
昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送りが続いていたあつマルシェを3年ぶりに開催。米づくりを体験してもらう田んぼのオーナー事業では前年比18区画増の85区画、被災地ガイドは前年を大幅に上回る41組1718人が参加した。コロナ禍で落ち込んだいも掘り観光事業も回復傾向が見られた。
今年度の計画では、ハスカップ狩りの収穫体験を含むツアーや被災地ガイド、震災学習プログラムといった旅行業務、田んぼのオーナーなど継続事業が中心。物産販売では、地元のあつま田舎まつりをはじめ、姉妹都市の岩手県奥州市のイベントへの参加などを盛り込んだ。
池川会長は「やっと明るい話題が出てきた」とあいさつし、「最近はイベントの出店依頼も増えており、会員との橋渡しを行っていく。厚真町の知名度アップ、特産品のPRなど会員のお手伝いに努めていきたい」と述べた。来賓の宮坂尚市朗町長は「厚真町の潜在力を高めていくためのベースになっているのが観光協会。さらにスケールアップして可能性を掘り起こし、磨きを掛けていただきたい」と結束を呼び掛けた。