(2)教育 交流機会や行事激減 ICT機器の活用進む

  • 暮らしの記録~コロナ禍を越えて, 特集
  • 2023年5月23日
校歌を斉唱する児童たち

 「大きな夢を育めば明るい希望が待っている」

 4月28日、苫小牧ウトナイ小学校の体育館。新1年生を歓迎する「なかよし集会」が4年ぶりに開かれ、校歌を斉唱する子どもたちの元気な声が館内に響き渡った。

 小松修作教頭(47)は全校児童903人の歌声にじっくり耳を傾け、「ようやくコロナ禍が明ける」と顔をほころばせた。

 教育現場はこの3年間で様変わりした。感染症対策で至る所に消毒液が置かれ、小まめに教室を換気。他学年との交流、接触機会は激減した。給食は全員が前を向いて黙食。全校児童、生徒が集まる行事はほぼ無くなっていた。職業体験などの校外学習も制限され、委員会、クラブ活動は中止や時間短縮を余儀なくされた。

 「そんな中でも工夫を重ね、できることを模索してきた」と語るのは、主幹教諭の西多俊さん(43)。感染拡大防止へ学習発表会や運動会は学年ごとに実施し、保護者の人数制限を設けたり、オンライン配信したりもした。

 臨時休校や学級閉鎖が相次ぎ、児童生徒が学校に通えない期間が長引くと、ICT(情報通信技術)機器の活用が一気に進んだ。

 コロナ禍が深刻化した2020年度には、教諭が学校、児童が自宅でそれぞれタブレット端末の画面を通じて互いの顔を見ながら「朝の会」を試行。その後もタブレットを用いた自宅学習、オンライン授業を取り入れる学級もあった。タブレット学習は児童たちの好奇心を刺激。意欲的に取り組む子どもが多かったという。

 「コロナ禍で変わったことの中にはこれから続いていくものもある」と小松教頭。感染状況を見極めながら、ウィズコロナの時代に対応していきたい考えだ。

 (本田風花)

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