厚真町の上厚真小学校(清水京子校長)の6年生は16日、町内本郷の民有林で植樹体験を行った。児童9人がカラマツ系の苗木を植栽するなどして森林への理解を深めた。
地域にある資源や産業などについて学ぶ「ふるさと教育」の一環。この日は、学校で森の働きについて学んだ後、本郷の民有林に移動して植樹を行った。
児童は3人でグループとなり、丹羽林業(厚真町)の従業員のサポートを受けて植栽に挑戦。くわを使って穴を掘るなど慣れない作業に悪戦苦闘しながら30本を植えた。松辻陸叶君(11)は「くわを使ったり、間隔を開けて、角度も気にしながら植えるのは大変だった」と振り返り、大きな木となる80年後に向けて「すくすくと育ってほしい」と期待を込めた。
同校の6年生は今後、下草刈りや伐採の体験、製材工場の見学、木工作業などを予定。総合的な学習の時間を使いながら1年かけて林業について学んでいく。この日講師となった三菱マテリアル・環境保全センター森林管理室の川合英之室長補佐は「自分の住む地域の森林や、可能であれば自然や森林関係の仕事にも興味を持ってくれたら」と目を細めていた。