むかわ町穂別の「民宿ポレポーレ」の敷地内で13日、「恐竜の町」をアピールする「恐竜まつり」が初めて開かれた。恐竜のコスプレ大会や音楽ライブ、抽選会のほか、キッチンカーなどが並び、町内外から訪れた多くの恐竜ファンらでにぎわった。
穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の植物食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)を生かして町を盛り上げようと、民宿を営む宮崎修さん(49)が構想を練って企画。恐竜関連グッズを取り扱う「恐竜shop(ショップ)ぽれぽーれ」を民宿の隣にオープンさせてから14日で1周年を迎えることに合わせて開催した。
会場には唐揚げや焼きそば、かき氷、クレープなど11台のキッチンカーが駆け付けたほか、占いや射的のコーナーも。特設ステージでは道内出身のシンガーソングライターによるライブなどが繰り広げられた。
コスプレ大会では、かわいらしいコスチュームやかぶり物など工夫を凝らした子どもたちを中心に恐竜に扮(ふん)した大人も参加し、審査員や見ている人たちを魅了した。また、豪華賞品などが当たる抽選会やお菓子まきも行われ、子どもから大人までが楽しいひとときを過ごした。
苫小牧市から家族で訪れた40代の女性は「お店には想像以上に恐竜グッズが並んでいて、びっくりした。子どもたちも喜んでくれてよかった」と話した。
宮崎さんは「自分のできることをと思ってまつりを企画した。このイベントをきっかけに、まちが恐竜でにぎわってほしい。田舎のショップだとなかなか集客が難しいが、一歩でも足を踏み入れてもらえたら、まちも開けてくるのでは」と期待していた。