タンポポの群生地と言われるむかわ町大原のたんぽぽ公園で、タンポポの咲き具合がいま一つだ。昨年8月の大雨災害による河川の増水で公園一帯が冠水したことが要因とみられ、物足りない光景となっている。
同公園は、一級河川「鵡川」の河川敷に隣接する広場。例年5月の暖かくなる時期に咲き始め、中旬から下旬にかけて辺り一帯を黄色いじゅうたんのように彩る。ウオーキングコースもあり、この時期になると、「春の風物詩」としてランニングや散歩で訪れた人たちの目を楽しませてきた。
しかし、「今年の開花は思わしくない。北側の方は少し咲いているが、それ以外はまばらで南側は真っ青」と町経済建設課。昨年8月の降雨で川の水位が上昇し、公園内に土砂や折れた木の枝などが流入。まとまった土砂や流木は撤去したが、「川の泥水に漬かったことで堆積した土砂が芝に影響を及ぼしたのでは」と言う。今後の見通しは不透明だが、状況を注視していく考えだ。