時間外手当を誤支給 ウポポイ派遣の産業医に152万円 不適切な処理認め陳謝 白老町立国保病院

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2023年5月10日
町立国保病院

 白老町は9日、民族共生象徴空間(ウポポイ)を運営するアイヌ民族文化財団に産業医として派遣している町立国民健康保険病院の医師について、勤務時間内の業務に対し時間外手当として計152万円を支給していたと明らかにした。同日の町議会全員協議会(全協)で、複数の議員から3月に指摘を受け調査していた結果を報告した。町は「不適切な事務処理だった」と陳謝し、「(事務処理に関わった)職員の処分などの基準に基づき対処する」と述べた。

 町などによると、医師は2021年2月から月2回ほど、パートタイマーの産業医として、同財団職員の健康管理に対する助言や面接指導を担当している。時間外手当は当初から支給されており、22年8月時点で不適切な支給と気付き、同年9月以降は是正したという。

 また特別養護老人ホーム寿幸園の入所者に対する健康管理や医療業務支援のため派遣されていた嘱託医について、07年3月から20年12月までの13年10カ月にわたり医師個人の口座に月額40万円、計6640万円が振り込まれていたことも報告された。

 町は「(特養を運営する民間)法人と町立病院の協定書に基づく法人と医師個人の契約」と説明したが、議員からは「町立病院の医師は公務員と同等であり副業に当たるのでは」「町財政が大変だった07年ごろから月額40万円もの町税が医師個人に支払われていた事実が、今になって出てくるのはなぜか」などの厳しい意見が出された。「(議会が独自に調査する権限を持つ)百条委員会を設置して徹底した調査が必要だ」と指摘する声もあった。

 町は「新しい病院、新しい体制でスタートを切るため、厳しい指摘を重く受け止める。次回は精度を高めて説明させていただく」と述べ、議論は持ち越された。町立病院問題を議題とする全協の日程は未定だが、併設する老人保健施設の会計年度任用職員の給与についても話し合われる見通し。

 町立国保病院は1966年に日の出町に移転・新築され現在、一般病床58床と併設の老人保健施設29床がある。老朽化と津波対策などのため今年度、改築に着手する計画。3月の全協では物価高騰や建築資材の納期の遅れから、開院目標を当初の24年5月から同10月末に延期されることが明らかになっている。

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