むかわ町の鵡川高校生が地元の食材をアピールするイベント「むかわの旬・春の陣」が5日、町内松風の特産物直売所ぽぽんた市場で開かれた。高校生が春レタスを使って考案したメニューを紹介したほか、オリジナルパンの販売や吹奏楽演奏を通して呼び込みを行うとともに、この時期旬の春レタスやイチゴ、アスパラを買い物客にPRした。
鵡川地区の春のイベント創出と食材を通して地域を知ってもらうきっかけにしようと、ぽぽんた市場の協力を得て初開催した。
同校の家庭科部は、春レタスを使ったチャーハンやレタスロールなどを掲載したレシピを作成。隣接する地元のパン販売店「むかわ夢風船」の協力で卒業生考案のオリジナルパン「むかろんパン」や「恐竜コロネ」の即売と合わせて配るなどして食材の魅力をアピールした。
部長の丹羽諒雅さん(17)は「レタスを使った料理は、飽きないくらい種類があることを知ってもらえたら」と言い、「もともとある料理もアレンジで好みにできることを、むかわの食材を使って伝えていきたい」と話した。探究学習「むかわ学」の授業で地域の課題を探る3年生グループは、店舗スタッフとして販売を手伝った。
駐車場では吹奏楽部のステージもあり、「小さな世界」や「赤いスイートピー」、「ファイターズ讃歌」などを演奏し、イベントに花を添えた。同部の顧問でイベント発起人でもある青野貴文教諭は「今回は春だったので、夏、秋、冬とつないでリピーターを増やしていきたい。今回を土台に高校生が周知、集客の方法などを考えてくれたら」と期待していた。