真面目な妄想 関根(せきね) 久修(ひさのぶ)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年5月4日

 先日公表の将来推計人口で2070年の日本の総人口は「8700万人」と厳しい数字だった。 

 これまで何度か人口減少社会の困難さを書いてきたが、苫小牧市はどうだろう。20年の市の「人口ビジョン・総合戦略」では、地元雇用の確保、子育て・仕事の両立支援、移住促進、産業競争力強化などで出生率を底上げし、15年の人口17万人に対し40年に15万人(15年比10%減)、60年に13万人(同22%減)の人口水準を目標としている。

 開港60周年を迎えた港を中心にものづくり・物流・エネルギーと産業がしっかりしている点は苫小牧の大きな強みだ。進出企業・立地企業との関係を密にし、物流のハブ機能強化や脱炭素化など新たな事業機会を通じて継続的に雇用を創出することがすべてのベースだろう。

 働きやすい・子育てしやすい環境整備に向け、行政・企業が歩調を合わせることも重要だ。マッチングアプリが結婚の縁づくりに大きな役割を果たしていることを考えれば苫小牧版の地域アプリの可能性もあるかもしれない。

 「関係人口づくり」による域外需要の取り込みもポイントではないか。釧路市の夏場の「ちょっと暮らし」は冷涼な気候を背景にひと夏で1500人弱が長期滞在し、その延べ滞在日数は2万日を超える。苫小牧周辺はゴルフ、キャンプなどアクティビティも豊富で、道内主要観光地とのアクセスも良い。進出企業や苫小牧勤務経験者などのネットワークを活用して空き住宅や車のシェアリングをセットに「夏は苫小牧で避暑」を売り出せないか。

 幸いなことに苫小牧は産業基盤の強さで時間を稼げる。地元企業の一員として真面目に妄想しつつ、人口減少対策を考えたい。

 (苫小牧港開発社長)

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