不明者家族「息子の近くに」 追悼式、涙拭う姿も―知床

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  • 2023年4月24日
 知床観光船事故の発生から1年となり、知床岬に向かって手を合わせる漁師の桜井憲二さん。ボランティアで海岸線の捜索に当たってきた=23日午前、斜里町

 観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故から1年となった23日、オホーツク管内斜里町のホテルで営まれた追悼式には乗客家族や町内外の関係者が出席した。参列者の中には涙を拭う姿も見られ、「息子の近くに来られた」と語る行方不明者の家族もいた。

 「今一番大切なことは、あなたがまず生きること」。馬場隆町長が式辞で、520人が犠牲となった1985年8月の日航ジャンボ機墜落事故の遺族から寄せられたメッセージを紹介すると、家族が座る席からすすり泣く声が漏れた。

 事故が発生したとみられる午後1時すぎには、消防サイレンが鳴らされた。参列者はこうべを垂れ、黙とう。その後、家族らは献花台で手を合わせ、沈痛な面持ちで席に戻った。

 息子が行方不明となっている福岡県の男性(64)は「息子の近くに行ける」との思いから参列した。式では再発防止に向けた誓いの言葉が述べられたが、「少しでも対策をしていれば助かったのではないかという気持ちは残る」と肩を落とした。

 男性は家族と共に、1年前に息子がたどった道内各地を旅している途中だ。今後も「1年に1度は息子に会いに(知床に)来たい」と話した。  

  ウトロ漁協の副救助長で、事故当初乗客の捜索に当たった古坂彰彦さん(64)も式典に出席。当時の海水温の低さを思い出し「(乗客は)相当怖かっただろう」とかみしめるように語った。

 追悼式の前には、捜索活動に参加したボランティアらが報告会を開き、家族に事故当時の海の状況や捜索時の様子などを伝えた。感謝の言葉をかけられたという漁師の桜井憲二さん(59)は「事故のことは忘れないようにしたいが、家族には前を向いて生きてほしい」と話した。

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