苫小牧港・東港の有料海釣り施設「一本防波堤」で今季の営業が始まった。初日の1日は47センチのアブラコが釣れ、2日は65センチの大物スケトウダラや良型のカレイなどが上がった。春の海釣りはいよいよ本番だ。
シーズン開幕の釣り場をもり立てたアブラコは日高町の男性が釣り上げた。カレイとアブラコ狙いで打ち込んだ投げ釣り仕掛けにヒットした。
この日は強い北風が吹き、糸があおられたり、ルアー釣りで底を取れなかったりなど、来場者は厳しい条件下での釣りを強いられた。
2日は陸の釣りでは珍しい大スケトウダラが釣れ、防波堤に歓声が上がった。釣ったのは女性でカレイ狙いの投げざおに当たった。魚信があってリールを巻くと、初めは軽かったのが途中からぐんぐんと引いて大いに戸惑ったという。苦心して釣り上げたものの魚種がにわかに分からず、スタッフからスケトウと聞いて大喜び。シーズン開幕から釣り場の可能性と意外性を見せ付けたと言えそうだ。
また、同日は春の好ターゲットのクロガシラカレイ42センチの良型が上がったほか、35センチのソイなども釣れた。
海釣り施設「一本防波堤」は、財団法人苫小牧港釣り文化振興協会が苫小牧港管理組合から施設を借り受け、関係機関の承認を得て昨年から運用している。同港が国土交通省の「釣り文化振興促進モデル港」に指定され、道内で初めて防波堤の有料開放が可能になった。
利用は4~10月の土曜・日曜・祝日、午前6時~午後6時(9月は午後5時、10月は同4時)。大人1000円、中高生500円、小学生300円。別に駐車料金500円。ライフジャケット必須(レンタル可)。