第18回風越カップ全日本少年アイスホッケー大会小学生の部は29日、長野県の軽井沢風越公園アイスアリーナで決勝が行われ、苫小牧選抜が4―2で釧路選抜を破り優勝した。第14回大会以来(15~17回は中止)の2連覇、5度目の栄冠に輝いた。3位決定戦は東京が3―1で帯広を下した。
日本アイスホッケー連盟、軽井沢町主催の同大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて4年ぶり。国内各地から全16チームが出場し、4チームずつA~Dグループに分かれて予選リーグを展開。各グループ1位の4チームによる決勝トーナメントで頂点を競う、競技4日間で激闘を繰り広げた。
▽決勝
苫 小 牧4-2釧 路
▽得点者【苫】山口(岩田)清水(山口、原武)花井、清水【釧】上林(堤、小林)堤(鴨田)▽GK【苫】山田、谷【釧】杉本
苫小牧は第1ピリオド5分すぎにFW山口の得点で先制。その後は反則による数的不利なキルプレーで2失点するも、花井とこの日2ゴールの活躍を見せた清水らFW陣が得点を重ねて勝利した。
▽3位決定戦
東 京3-1帯 広
▽準決勝
苫 小 牧5-1東 京
▽得点者【苫】山口(花井)花井、橋本(山口)橋本(川島)山口【東】佐々木(嶋田)▽GK【苫】谷、山田【東】牧野
釧 路2-0帯 広
-チームに一体感
攻守で強さが光った苫小牧選抜。連係巧みなプレーと団結力でチームの底力を最大限に発揮して栄冠に輝いた。水橋監督は「厳しい戦いを勝ち抜いた優勝。チームの一体感が大きかった」と目を細めた。
スキルが高い釧路との決勝では、徹底した守りで相手に攻撃の隙を与えず。攻撃ではゴール前にパックを集めた混戦から得点を重ねて終始、試合を優位に運んだ。「リードして試合を進められたことで選手らの精神的な疲労も軽減でき、最後まで足を生かせるプレーにつながった。粘りや精神面のタフさなど、成長した選手らのこれからの頑張りにも期待したい」と話した。
主将の岩田は「目指してきた優勝を達成できてうれしい。この大会で各選手がパスやシュートの精度など大きく成長したと思う。監督、コーチの指導に感謝したいです」と話していた。