「学校は生徒が主人公」と考え、生徒のやりたいことができる学校づくりを目指して尽力してきた。
38年の教員生活の中で32年間は工業高校に勤め、そのうち18年は苫小牧工業高校でものづくりを指導した。苫小牧西高校には2年前に赴任。校長職は3校目で「計20年間苫小牧にいた」と話す。出身は帯広市。
今年度は「勉強したい」「国公立大に入りたい」という生徒のため、自習用勉強机を計20台購入。自ら1台ずつ組み立てて、進路資料室や図書室に運び込んだ。それが功を奏したのか、国公立大に進学した生徒は赴任前に比べ6倍に増えた。また、昨年度はダンス同好会を設立。いつも生徒の希望や意欲を第一に考えてきた。
自身の学生時代は、間違っても謝らない、威張る先生が目立っていたといい、「(当時は)学校の先生が大嫌いで、学校の先生らしくない先生になりたかった。最後までらしくない先生だったと思う」と振り返り、「楽しい教員生活だった」とほほ笑んだ。