苫小牧東港・一本防波堤 今季開放 来月1日から

  • 釣り
  • 2023年3月23日
昨年10月に一本防波堤で釣れた大物アブラコ。投げ釣りで上がった

  苫小牧港・東港の有料釣り施設「一本防波堤」は4月1日から10月まで、今季の運用が始まる。昨シーズンと同じく開放は土・日曜、祝日で利用時間は当面、午前6時~午後6時。春のクロガシラカレイ、サクラマスの好ポイントだけに開放を待ちわびているファンは少なくない。運営団体は、魚種別ダービーなどのコンテストも企画し、大物釣りの面白さや釣り場の可能性をアピールしていく。

   開放するのは苫小牧市弁天、東港中央水路の内防波堤の先端側約500メートル部分。地元の釣り愛好者や日本釣振興会北海道地区支部などで構成する、苫小牧港釣り文化振興協会(明村享会長)が運営する。

   料金は昨季と変わらず大人1000円、中高生500円、小学生300円(未就学児は入場不可)。別に駐車料が500円掛かる。釣り場には監視員3人が常駐し、等間隔に浮き輪を設置したり、救命艇を待機させるなどして、安全対策を万全に整える。

   開放初年度だった昨季は、50センチを超えるクロガシラやアブラコ(アイナメ)がヒットしたほか、ソイ、マツカワ、ヒラメ、春はサクラマス、夏から秋はサバ、フクラギなどの青物が大漁だった。中でも関係者が驚いたのが104センチのカスベに76センチのブリ級ハマチ。想定外のサイズも上がり、釣り場としての魅力と可能性をアピールした。

   このため今季は、新たに魚種別ダービーを展開する。事前登録制でサクラマス、カレイ各種、アブラコ、ソイをそれぞれ体長で競ってもらう考え。詳細は検討中で、開放時に窓口やホームページで発表する予定だ。

   明村代表は「昨季は釣果が良好で利用も一定程度あり、運営にめどが付いた。今季はイベントや魚種別ダービー、サビキ釣り道具のレンタル品も用意し、手軽に楽しめる釣りのサポートやリピーターの拡大に努めたい」と話している。

   防波堤の釣り施設としての開放は、国土交通省の「釣り文化振興モデル港」指定により道内で初めて実現した。港湾施設の有効活用と釣りマナーの向上などが取り組みの狙い。本州の先進港の中にはマリンレジャーの拠点化を図っている所もある。

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