3月に入り、少しずつ春が近づいて来ているなと感じることが増えてきたように思う。
過酷で長い冬が終わるこの喜びは、北海道や雪の多い地域の方々にとっては特別なものに感じる。この開放感というか、ほっとした感覚は、生まれ育った大阪では絶対に感じることができない。
春の気配というのも、大阪と北海道では全く違っている。北海道では木々の付け根の部分にある雪が解け、地面が見えてくる「根開き」が見られると、植物たちが春に向けて動きだしているサインだ。この頃から気温が少しずつ上がり、最低気温が氷点下20度ほどまで下がる安平町でも、プラス気温になっていく。
今の時点でまだこの状況には達していないが、最近は日が長くなってきたと感じる。終業後、外に出るとまだほんのり明るい空を見られることが増えてきた。
天気のいい日は町内や千歳市内の公園に散歩に出掛けることがあり、先日はまだ気温は低いものの、日差しがあり、歩いているとぽかぽかとすぐに体が温まった。そして、真冬には感じられなかった日差しと日光の匂いを感じ、思わず足取りが軽やかに。やはり体も心も春を待っていたんだと身をもって体感することとなった。
大阪では3月下旬に桜が開花し、すでに梅が咲き誇っている。北海道で見られるのはまだまだ先だが、コロナ禍が少し落ち着いてきた今年の春は道内各地へ出向き、いろんな景色を楽しみたいと思う。
(安平町地域おこし協力隊)