【パリ時事】世界保健機関(WHO)は8日、職員に対して人種差別的発言などを行った疑いが持たれていた葛西健・西太平洋地域事務局長の解任を発表した。調査の結果、「不当行為」が認められたとしている。
職員らが葛西氏を告発。WHOは昨年8月、葛西氏の休職入りを明らかにした。一方、AFP通信は葛西氏が告発内容を否定し、辞職も拒んだと伝えた。
地域事務局長はWHO加盟国が推挙する候補から選出される。葛西氏は2019年2月に西太平洋地域事務局(フィリピン・マニラ)の局長に就任。12~14年にはWHOベトナム代表を務めた。