日本野球機構(NPB)は7日、プロ野球日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」のファウルゾーンが公認野球規則で定める距離に約3メートル足りないとされる問題で、当初決定していた球場の改修を行わずに使用を認めると発表した。日本ハムが寄付金を出して野球振興に充てる代替案で解決することが決まった。
榊原定征コミッショナーから「改修せずとも永続的に使用できる方法はないか」という提案がなされ、6日の実行委員会で協議。日本ハムが規則に抵触した業務の進め方に反省の意を表し、一定の金額をNPBに寄付する意向を示したため、今回の措置が全会一致で了承された。井原敦事務局長は「野球規則の語句表現の見直しなど、改定するという流れもある。ルール順守とガバナンス最優先という考えは変わらない」と話した。
日本ハムは問題発覚後の昨年11月、「認識不足があった」として謝罪。今季は現行の規格で試合を行い、オフ以降にルール通りに改修する計画を示していた。