値上げ 桃井(ももい) 直樹(なおき)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年3月7日

  仕事の帰りに最寄りのスーパーに寄り、その日の晩ご飯や近日中に食べる食品を買うことが週に1、2回あります。ある程度の量を買いだめするのと違って、購入する量はさほど多くなく、籠の半分くらい。大体 どのくらいの金額になるのかを暗算しながらレジに向かいます。会計で自分が考えていた金額と誤差が少ないと、うれしい気持ちになります。

   一昔前までは現金で支払いをしていたので、財布の中にある小銭と会計を見て端数を計算し、お釣りをもらう際になるべく小銭が増えないように渡すなど、頭を使っていました。でも、最近はスマホを使用して電子マネーで払ったり、クレジットカードで支払うことが多くなり、財布を持って出掛けないことが増え、お金でやりとりをする機会が減っています。

   テレビなどでは、食品を含めいろいろな物の値上がりが報道されていますが、お札などを使って直接支払う機会が少ないせいか、物の値上げに対して少し感覚が鈍っている自分に気付きました。

   値上がりを特に実感するのは、休日に買いだめをして会計が大きくなる時です。細かく計算はしていなくても、生活の経験上、このくらいの金額だろうと考えていると、会計では思ったより高くなることが増えています。

   デジタル化には便利な面もありますが、金銭感覚が鈍くなってしまうことや、災害時など電気が使えなくなった時に対応できなくなってしまうことがあるため、自分なりの備えが必要と感じています。

  (苫小牧市南地域包括支援センター管理者)

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