同じ話を100人が聞けば、受け止め方は100通り。自分が伝えたつもりでいても、伝わっていなかったことがありました。
伝える側は誰に対しても「自分の伝え方」で話しますが、そうすると、伝わることもあるけど、伝わっていないこともあります。そのことに気付いた時、伝え方を変えました。受け止める方の情報量や知識などは違うのに、一方的に同じ伝え方をしても伝わりません。伝えたいなら、伝える側が工夫をすることが大事だなと感じています。
よく「言っても分からないから」と最初から決め付けている声を聞きます。それは伝える側の言い分で、絵を使ったり、文字を書いたり、伝わる方法があることを考えない。本当に伝えたいと思ったら、伝わる工夫をするのが寄り添いなのではと思います。
私は子育ての中で「伝える」と「伝わった」の違いに気付きました。伝わってなかったことに気付いた時、がくぜんとしました。これまで伝えていたことが伝わってなかったのか…と。「伝えたつもり」になっていました。言えば相手に100%伝わったと思うのは傲慢(ごうまん)だと反省しました。
その後はどうしたら伝わるか、どう言えば相手の心に届くか、を考えるようになりました。100%伝わるのは工夫しても難しい。それでも、やり方次第で伝わり方は変わると実感しています。自分を大切にするために必要な情報、知識がより相手に伝わるように、これからも努力していきたいと思います。
(NPO法人ウテカンパ理事・白老)