【ハタイ(トルコ)時事】6日に起きたトルコ大地震による死者は10日、トルコ国内だけで2万人を超えた。コジャ保健相が明らかにした。隣国シリアと合わせた死者は2万3000人以上となった。倒壊した建物の捜索活動がほとんど行われていない被災地もあり、犠牲者数はさらに増加するとみられている。
一方、がれきの中からの「奇跡の救出」(トルコメディア)も相次いだ。報道によると、地震発生から4日がたつ中、トルコでは6歳女児ら、シリアでは6歳男児らがそれぞれ救出された。
トルコのハタイ県などでは、被災した店舗から住民が商品を略奪する行為が起きているとされ、治安悪化も懸念されている。エルドアン大統領は10日の演説で「がれきの中で市民が苦しんでいる時に、略奪を行う者を許さない」と強調し、厳罰に処されるべきだと訴えた。