【ラスベガス時事】世界最大級の米家電IT見本市「CES」が5日、開幕した。ソニーグループとホンダの合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ」（東京）は報道陣向けに、電気自動車（EV）の試作車のデモを公開。米グーグルは自動車とスマートフォンの連携強化などを発表した。

　ソニー・ホンダのデモでは、運転席と助手席の前の横長のディスプレーを使い、ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション」で遊ぶ様子を披露。現実にCG（コンピューターグラフィックス）を重ねる拡張現実（AR）も採り入れ、車内の娯楽体験を充実させる考えだ。

　グーグルはスマホを連携させ、車内ディスプレーで地図アプリなどを使える「アンドロイド・オート」のデザインを変更。地図と音楽配信のアプリを並べて配置するなど、利用者が柔軟に画面の表示を切り替えられるようにした。

　CESは、新型コロナウイルス禍の2021年の中止を経て2年連続の開催。出展企業は3200社を超え、来場者は前年比2倍超の10万人を見込む。