「感染は第8波に入りつつある。全国で最も厳しいのは北海道」。11日の記者会見での鈴木直道知事の発言。47都道府県別で、北海道はすでに過去最多の新規感染者数を記録。コロナ禍は新段階だ。
この数日、夕方のテレビニュースで報道される都道府県別、道内の市や支庁単位の感染者数の数字から目が離せなくなっている。近所も同じようで「きょうは9千人を超した」というやりとりが日常会話に加わる。コロナはすっかり身近になった。友人や知人の感染はもう珍しくない。味覚と嗅覚を無くした知人がいる。札幌の知人は病気で入院していたが、同室の1人が感染した。順々に感染が広がって結局、知人は当初予定よりも10日ほど多く入院し、1人部屋での寂しい療養を経験した。
新聞の見出し、本文ともに厳しい熟語が並ぶ。「第8波対策強化は2段階」「医療逼迫なら旅行自粛」はきょうの道内紙朝刊。大きな文字が迫ってくる。出勤の抑制やイベントの延期も呼び掛けられそうだ。11月も中旬。旅行や帰省の自粛要請の動きが気になる人も多いはず。
先日のこの欄で、わが家の実践を書いた。遠くの孫や子どものワクチン接種や学校の感染状態を確かめ正月の帰省を2カ月繰り上げてみた。お年玉の進呈や卓上ゲームはやや盛り上がりに欠けたが繰り上げ正月はほぼ成功。「苫小牧のおばあちゃんち行かないの?」という孫の催促はなくなったとか。人ごとではない。第9波の参考に。(水)