静寂

  • ニュース, 主要, 夕刊時評
  • 2022年10月26日

 ロシアのウクライナ侵攻が続く。ロシア国防相が「ウクライナは放射性物質をまき散らす『汚い爆弾』の使用を準備している」と米英仏やトルコに伝えたそうだ。核の脅しで始めた侵略に、もしや最悪の結末が近づいているのか。

 イギリスの絵本作家レイモンド・ブリックスの「風が吹くとき」(篠崎書林)をふと思い出した。30年以上前に買った本。家人が探し出し、久しぶりに開いた。イギリスの片田舎で年金生活を送るジムと妻のヒルダの数日間のごくごく短い物語。温かい絵と言葉から広がる恐ろしいほどの静けさに包まれた。

 「戦争がありそうだ」。ジムが新聞記事のことをヒルダに話すが、あまり関心がない。ラジオから緊急のニュース。「戦争ノ勃発ニヨリ核シェルターニ3日間ホド―」。ジムは図書館で見つけたパンフレットを見ながら、ドアをはずして床と壁に固定、シェルターを作った。どこかで核爆弾がさく裂して爆風が吹き抜けた。室内はがれきの山になったが何日たっても一本の電話もなく、救助隊も来ない。気が付くと体中に発赤があり歯茎の出血が服を汚している。2人はシェルターに避難し、聖書の詩編を唱えながら死ぬ―。

 私たちは何を知っているのだろう。考えさせられた。24日、桧山管内江差町では弾道ミサイルに備え避難訓練が行われた。北朝鮮のミサイルが青森上空を飛んだのは4日。携帯電話に空虚な指示が残る。異論を許さない国や独裁者が増える。(水)

こんな記事も読まれています

    •          苫小牧民報創刊75周年記念講演             豊丘村制施行70周年記念講演 入場無料 三國清三シェフ 「70歳からの挑戦」   講師 三國 清三 氏 日時 6月7日(土) 令和7年 開演15時

    • 2025年7月22日
  • テストフリー広告

       苫小牧民報社創刊75周年記念講演会 入場無料  【講師】アルピニスト 野口 健氏  【演題】富士山から日本を変える  ~山から学んだ環境問題~  日時・会場・申込・問合せブロック  2025年(令和7年)8月9日(土)

    • 2025年7月18日PR
    テストフリー広告
  • テストフリー広告

       <!DOCTYPE html>  <html lang=”ja”>  <head>  <meta charset=”UTF-8″

    • 2025年7月18日PR
  • TEST
    • 2025年7月15日
  • TEST
    • 2025年6月26日
ニュースカレンダー

紙面ビューアー