河野太郎デジタル相は13日午前の記者会見で、2024年秋をめどに現行の健康保険証を原則廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針を表明した。また、24年度末としていた運転免許証とカードの一体化の時期について、前倒しする考えを示した。こうした取り組みを通じ、カードの普及促進につなげる狙いだ。
マイナ保険証は2021年10月に本格運用を開始した。医療機関や薬局に設置された機器にカードをかざし、顔認証などで本人確認を行う。転職や引っ越しをしても保険証として使い続けられるなどのメリットがある。
マイナンバーカードについて、政府は22年度末までに「ほぼ全ての国民」に行き渡らせることを目指している。ただ、交付率は今月11日時点で5割弱にとどまっており、政府は普及策を通じて取得を加速したい考えだ。