【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は6日午前6時1分（日本時間同）ごろから同23分ごろにかけ、平壌から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。浜田靖一防衛相は、北朝鮮の弾道ミサイルについて「2発とも排他的経済水域（EEZ）外に落下したと推定される」と述べた。

　浜田氏は「1発目は最高高度100キロ程度、350キロ程度飛行した。2発目は最高高度50キロ程度、800キロ程度飛行した。2発目は変則軌道の可能性がある」と説明。「船舶、航空機の被害は確認されていない」と語った。北京の大使館ルートを通じ抗議したという。

　朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省は6日、声明を出し、米原子力空母「ロナルド・レーガン」が9月下旬から日本海に展開し、韓国軍と合同演習を実施したことを非難した。

　北朝鮮は9月下旬以降、弾道ミサイル発射を繰り返し、今月4日に発射されたミサイルは、日本上空を通過。米韓両軍はこれに対抗し、ロナルド・レーガンを再展開した。

　岸田文雄首相は発射を受け、情報収集や国民への迅速な情報提供などを指示。記者団に「短期間で6回目だ。断じて容認できない」と述べた。