国連の機能強化訴え―首相演説 「核なき世界」実現へ決意

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  • 2022年9月21日
 国連総会で演説する岸田文雄首相=20日、米ニューヨークの国連本部(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】岸田文雄首相は20日夜(日本時間21日午前)、訪問先の米ニューヨークで国連総会の一般討論演説に臨んだ。ロシアによるウクライナ侵攻で国際秩序の根本が大きく揺らいでいるとの認識を示し、安全保障理事会の改革を含む国連の機能強化の必要性を強調。ロシアの核兵器による威嚇を非難し、「核なき世界」実現への決意も表明した。

 首相は、ウクライナ侵攻について「国連憲章の理念と原則を踏みにじる行為だ」とロシアを名指しで批判。「法の支配に基づく国際秩序の徹底のため力と英知を結集する時だ」と提起し、国連の改革や機能強化を訴えた。

 圧倒的多数で対ロ非難決議を採択した3月の総会を念頭に、「総会こそが国際社会の大義がいずれにあるかを示す唯一の普遍的な機関だ。さらなる活性化に取り組む」とも強調した。

 機能不全が指摘される安保理の改革に関しては、「本当に必要なのは議論のための議論ではなく、改革に向けた行動だ」と主張。常任理事国であるロシアの行動によって「国連の信頼性が危機に陥っていることを直視しなければならない」と危機感を表明し、安保理改革につながる決議案提出を視野に「文言ベースの交渉を開始する時だ」と各国に促した。

 首相は、中国も念頭に力や威圧による現状変更の試みは決して認めないとする基本原則の重要性を強調。来年から日本が安保理非常任理事国を務めることに言及し、「大きな声だけではなく小さな声にも真摯(しんし)に耳を傾けながら、法の支配を強化すべく行動する」と決意を示した。

 ロシアの核による威嚇については「断じて受け入れることはできない」と非難。8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を振り返り、「ロシア1カ国の反対で合意を得るに至らなかった」と指摘した。

 一方で、「最終成果の文書案が、今後議論を進めていく上での新たな土台を示した」と前向きに評価し、「『核兵器のない世界』の実現に向けた決意を新たに、現実的な取り組みを進めていく」とアピールした。

 演説では、北朝鮮による拉致問題などの解決に向け、金正恩朝鮮労働党総書記と条件を付けずに向き合う決意を表明。「あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動する」と述べた。

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