デンマークで開かれた女子アイスホッケーの世界選手権に出場した日本代表、スマイルジャパンは歴代最高の5位をつかみ取った。飯塚祐司監督(昭和大学職員)が16日、取材に応じ、来年カナダで行われる予定の同選手権に向けて「トップ5の中での戦いは厳しくなるが、勝利へ一点突破できるように準備していきたい」と語った。
8月開幕の大会は今月4日まで開かれ、カナダが優勝し、米国が2位。3位チェコ、4位スイスに日本が続いた。日本は2月の北京五輪当時からメンバー11人が入れ替わった陣容で戦いに臨んだ。
飯塚監督は「(世界選手権)本番は厳しい戦いになると思っていて、本当にふたを開けるまで分からなかった」と明かす。「新メンバーの成長の場と割り切ったところもあったが予想以上の戦いができた」と手応えを挙げた。
日程前半の上位陣予選リーグでは米国に0―10、カナダに0―9と群を抜く2強の北米勢に水をあけられ、「正直、歯が立たなかった」と話したが、日本は同後半に欧州勢と戦った順位決定ラウンドで粘りを発揮した。
今大会初白星を奪ったスウェーデン戦では、決勝ゴールを挙げた18歳FWの伊藤麻琴、最終戦のGKとしてフィンランドを完封し、延長後のゲームウイニングショット戦で勝利をもたらした21歳の増原海夕らが「試合をするごとに成長した」と回顧。5位をもぎ取った最終2戦を通じ、「攻めと守りが良かった試合がそれぞれあった。来春開催が見込まれる次回に向けて、いい部分を伸ばせるよう強化していきたい」と語った。